【S18最終2108/13位・2060/36位】Lunatic Fantasia
【はじめに】
どうも平凡ノ助です。シーズン18の結果は、1ROM目が最終2108/13位、2ROM目が最終2060/36位でした。今期は最終日間近まで1000位台を反復横跳びしていたので半ば諦めていたのですが、構築を劇的に改良することに成功したためここまで上り詰めることができ、自信に繋がりました。それではご一読くださると幸甚です。
(以下常体)
【構築経緯】
いつも通り毒菱ドヒドイデ+小さくなるラッキーを軸とした受け回しをコンセプトにしようとしたが、驚くほどに勝てなかったので断念することにした。伸び悩む要因として思い至ったのは、ラッキーがあまりにも扱いにくいということである。自明の話ではあるが、ラッキーの攻撃手段となる地球投げは定数ダメージの都合上回復技を持つポケモンを能動的に突破することができず、こちらが数的不利を取った場合そのまま負けになることが多い。定数ダメージ50というのは火力に換算すると世辞にも高いとは言えず、ダイマ適正も全くない。それでもなお余りある耐久力や詰め性能に惹かれてこれまで使い続けてきたが、ここで一度批判的に検討するべきであると考えた。そこで、ラッキーの代替となる特殊受けとしてポリゴン2・ハピナス・クレセリアを見繕い、最終的に手応えを感じたクレセリアを構築の核として採用した。残りの枠には、クレセリアが隙を見せる悪ウーラオス・ドラパルト・ミミッキュをいなせるお香トリックピクシー、地面枠兼あくび展開への対抗枠としてラムランドロス、草技の一貫(ゴリランダー意識)を切ることができるダイマ適正のある枠として珠カイリュー、近頃評価している切り返し枠であるメタモンを採用した。
【構築概要】
カイリュー/マルチスケイル/珠
意地 H4 A252 S252
逆鱗 ダブルウイング 冷凍パンチ 炎のパンチ
ダイマアタッカー枠。圧倒的な火力で一方的かつ強引なゲームメイクをすることが可能。こちらのダイマへの対応として受動的に相手のダイマを消費させることで、こちらの受け駒が突破されにくくなるということも受け構築におけるダイマアタッカーの意義である。技構成は一致ウェポンとして逆鱗とダブルウイング、ランドロス意識の冷凍パンチ、テッカグヤやナットレイ意識の炎のパンチ。クレセリアによる詰めが行いにくいような構築に対して通していくサブプランとしては申し分ない性能であった。本構築で唯一ゴリランダーに受け出しができる存在でもある。
ランドロス/威嚇/ラム
陽気 H4 A252 S252
地面枠でありステロあくび展開への対抗策。最終日のみ使用したが、ラムのみが生きる場面はあまりなかった。しかし、ステロあくび展開に対して選出しにくいカイリューに代わる能動的にダイマを切ることができるアタッカーとしての役割は十分であった。性格はおそらく陽気ではなく意地の方が良い。カイリューと同じく氷が四倍弱点なので、カイリュー共々マンムーやキュウコン入りに選出を臆してしまう点は気になった。
クレセリア/浮遊/残飯
穏やか H252 D252 S4
アシパ 瞑想 身代わり 月光
構築の軸。ラッキーやポリゴン2とは異なり、特殊受けでありながら瞑想アシパによるアクティブな詰めを行うことができる。ハピナスでも同様のことができるが、B方面の硬さからこちらの方が扱いやすかった。多くの試合では後述のドヒドイデの毒菱やピクシーのお香トリックによるサポートを生かしつつ、このポケモンで詰めていくことを目指した。HD特化にしているが、これは特化珠サンダーのダイジェットがほぼ受かる程度。終盤に増加した特化ポリゴン2のⅭ↑ダイアタック(破壊光線)が高乱数2発であり、Sランク下降が起こるため受け出しが成立しないのが惜しい(特化アナライズのダイアタックならば受かる)。エスパーワンウェポンのため、ただでさえ受け構築にとって辛い相手である悪ウーラオスに隙を見せるのは致命的に思えるが、予めドヒドイデで毒菱を撒いておけば身代わり連打によって消耗させることができ、暗黒強打のPPを枯らす動きも取ることができる。
ドヒドイデ/再生力/タスキ
呑気 H252 B252 D4
熱湯 毒突き 毒菱 再生
いつもの毒菱要員。毒突きはカプ・レヒレ意識。持ち物はやはり出落ちを防ぐタスキ。度々初手のウオノラゴンとの対面で鉢巻エラがみを押され憤慨していた。トーチカどうしてんだよ!
ピクシー/天然/まんぷくおこう
図太い H252 B252 D4
ムンフォ 放射 トリック 月光
フェアリー枠。クレセリアが隙を見せる悪ウーラオス、ドラパルト、ミミッキュへの切り返しができる。特性天然によるお香トリックは本当に強力で、相手からはわからない処理ルートを確保することができた。お香を押し付ければメタモンでダイマを切る際に同速勝負を回避することもできる。ドラパルトやミミッキュ、カイリューなどから珠を剥奪できれば火力を削げる上にこちらからの打点も強くなる。技構成はトリックの他に一致打点としてムンフォ、回復技として月光は確定で、あとの一枠はしっくり来なかった。当初は自らも詰めが行える瞑想に、最終的にはナットレイやカミツルギを意識して火炎放射にしていたものの、役に立った場面はあまり無かった。ステロや電磁波でも良かったかもしれない。
メタモン/変わり者/スカーフ
生意気 H252 D252
へんしん
以前から度々使用している切り返し枠。積みアタッカーを意識する際、選出がまとまらない際、致命的にきつい構築に抗う際に選出した。しかし、切り返したい対象であるドラパルトやミミッキュには互いを縛る先制技(不意打ち・影打ち)があり、かといって溜め技(ゴーストダイブ)もあるため、どうしても同速勝負や読み合いが絡むシビアな展開になりがちなのが残念である。ランドロスも同様に溜め技(空を飛ぶ)があり、またダイマ択や威嚇を利用した交代戦が起こるため面倒である。反面、受けにくいカミツルギやGファイヤー、バシャーモをコピーした際はわかりやすく強いので、その点は評価できる。ミミッキュを上手く切り返せなくて負けた試合はもれなく化けの皮をコピーさせてくれって嘆いていた。
【結果】
TN apieceofcake(a piece of cake) 最終2108/13位
TN ぐぬぬ 最終2060/36位
【おわりに】
選出画面にて、相手の構築にいるカイリューは超強そうなのに、自分の構築にいるカイリューはムーミンにしか見えない現象、あると思います。読了ありがとうございました。